へら

世の中には専門紙っていうものがあります。


『塗料報知』
『日刊北海経済』
『燃料油脂新聞』
『製菓時報
『新聞改造』
『日刊醸造産業速報』
『プロパン・ブタンニュース』


こんな、題名だけでも素晴らしい新聞が、世の中にはいっぱいあるのです。
とりあえず、日本専門新聞協会のホームページでも見て下さいな。


しかし、こういう専門紙っていうのは、なかなか我々一般人の目に触れることがありません。
だって、キヨスクで売ってないもんな。
一般人だからこそ専門紙の意味不明さを楽しめるはずなのに、これは残念なことです。


とはいえ、一般人には意味不明なのにキヨスクで売っている専門紙だってあるにはある…
その名も、


『週刊つりニュース』


大槻ケンヂ・著『オーケンの散歩マン旅マン』(新潮社<新潮文庫>/2003/ISBN:4101429251)で紹介されているのを見て、僕がこの新聞を買ったのは2004年3月のことでした。


うーん、やっぱすごい…
僕はこれを見て、新聞というモノの概念を揺り動かされました。


ふつう、新聞は「客観的事実」を報道するものでしょう。それは、専門紙にしたって変わらないはずです。


ところが、週刊つりニュースの記事の多くは、
「私はどこそこに釣りに行ってきました〜。これこれこーいう感じでしたよ〜。」
ってなノリの、非常に個人的な報告なのです。
そのため、記事を書いた人の「長男」だとか、「友人の吉澤氏」(誰だよ?)、果ては「彼女」なんてのが、普通に記事に登場。
余白に「釣りはレジャーの王様です 週刊つりニュース提唱」とか、いきなり大書してあるし、なんとも濃い新聞だ、という印象でした。


だがしかし!
株式会社週刊つりニュースは、さらに専門的な専門紙を発行しているのだった!!


その名も、


『週刊へらニュース』


もはや、「つり」なんて総合的なコトは言いません。この「週刊へらニュース」こそ、へら鮒釣り専門紙なのです!!!


今日、週刊へらニュース5月19日号を買ってみました。
記事の内容をちょっとばかし引用。

なお、この沼は茨城県の自然保護保全区域になっている。護岸などの破壊はもちろん厳禁で、自分が出したゴミは必ず持ち帰って欲しい。またノーフラシのルールとなっている。

いきなりこれだ。
僕だってルールは守りたいですよ。でも、そのルールが専門用語で語られていては、守りようがないじゃないですか。

ズラシ幅を多くするとシモってしまいウキが戻してこないので、上バリトントンに戻す。それまでとは違う強い引きで泣き尺が釣れる。

バリトン

タナを2回浅くした時、ナジミ際でズンと落とす。ガッと竿先が止まり、一気のフォルティシモ。いきなりの尺4寸は野武士のような顔だち。「型がいい」とは聞いていたが、驚きの1枚だ。

野武士のようなへら?

ナジミが浅いとカラツンが多い。トップ先端2〜3節残しまで必ずナジむように圧調整する。深ナジミしたところで触りが続き、そのままドン。これがこの日のヒットパターンだった。

カラツン?
デレがないってこと?


…もう疲れた。


とにかく、世の中にはこんな新聞があるんです。
1部270円。駅売店、コンビニ、釣具店等でお買い求め下さい。