ヤマなしオチなし意味なし

僕だって昔はブックオフで何冊もくだらん本を買ってきては、一日で一気に読むってことが出来たものです。
最近は気力・体力とも衰えてきたのか、そういうことがさっぱり出来なくなってしまいました。


そんな中、この前ブックオフに行っていくつか本を買ってきました。
でも、あんまり読む気がしないまま放置。
昨晩、ちょっとだけ読み進めたのですが、ほんの30ページ足らずです。
で、その読んでいる本というのが、


矢追純一・著『人類は地球人だけではなかった』青春出版社プレイブックス>/1982/ISBN:441301281X


UFOディレクター・矢追さんの本です。


しかしあれですね、あんまり速く読めなくなったかわりに、よく味わって読めるようになったのかもしれません。
これぞ老人力


昨晩読んだ部分も、なかなか味わい深いものでした。
矢追さんは、宇宙人が地球にやってくるには大変な距離を移動しなければならないという、よく言われる問題を解決する方法について考えます。
これはなかなか頑張って書いてるんです。


まず、光子ロケットと超光速粒子・タキオン*1の利用について12行
次に、ブラックホールの活用について23行
さらに、重力による空間の湾曲を利用したワープ航法について33行


そんなわけで、いろいろと書いているわけですが、ここではそれぞれの方法についてその原理を丁寧に説明しようとしています。
ところが、矢追さんは最後にこんなことを書くのです。

以上のような瞬間移動の研究の他にも興味深い研究がある。テレポート、つまり念力による物体移動の研究がそれである。
アメリカのスタンフォード・リサーチという世界的に有名な科学技術研究所で、世界的な超能力者として知られるユリ・ゲラーを使って実験が行われ、その結果、テレポートは可能であるという結論が出ている。


「念力」に関する説明はこれだけ。
原文にして5行
おいおい、一番信じがたい話を一番テキトーな説明で終わらせるなよ!


これが書いてある章の名前は「この地球に起こっている途方もない出来事−くつがえされたアインシュタイン理論」なのですが、別に全然アインシュタイン理論をくつがえしていないのも味わい深いです。
単に反アインシュタインの方がトンデモさんに受けがいいから一応そういう名前にしといた…というところでしょうか。


この本、まだ200ページ近くあるんですが…
読んでもきっと、ヤマもオチも意味もないんだろうなあ〜。

*1:相対論では、普通の物質が光速を超えるまで加速することは不可能ですが、もともと光速を超えた速度で運動する物質は理論上存在し得るんだそうです。このもともと光速を超えた仮想の粒子をタキオンといいます。あくまで仮想のもので、実在は確認されていません。なお、なぜかタキオンが健康にいいというトンデモ説が存在したりします。