神静民報

神静民報という日刊地域紙*1があります。
小田原市に本拠を置き、神奈川県西地域をエリアとする新聞で、「神静」という名は「神奈川」と「静岡」の頭文字から来ているそうです。


で、この『神静民報』を僕は2部持っています。
2004年8月4日付と2005年4月28日付です。
この2日分を読むと、
「この新聞の日本語、なんかおかしい…」
と思われてならなかったりします。


まず僕が初めて手に入れた04年8月4日付。
一面の下の方には、たいがいコラムがあるものです。ご多分に漏れず神静民報にもコラムがあります。その名も「水脈」。*2
ある意味では、新聞の“顔”だと言えなくもない一面コラム。そんな重要なものなのに、04年8月4日付「水脈」は、神静民報の第一印象を悪くするのに十分な迷文でした。
なんというか、うまくまとまってないんです。まったくもって。
これだけ意味不明な新聞コラムを読んだのは初めて…。


よく分からないコラムに困惑させられながらも、ニュース記事を読み進めると、ここにも味わい深い表現がありました。
水難事故に関する記事なんですが…

松田町の県立足柄上病院に運ばれたが、水死が確認された。

…ふつう、病院で「水死」は確認しないでしょう。
「死亡が確認された」というお決まりの表現に慣れている者にとっては、ウーンと唸ってしまう日本語です。


そんな神静民報、僕が次に手に入れた05年4月28日付でもやってくれました。

サクラとはいいながら、その色は淡黄緑色という、超めずらしい「御衣黄(ギョイコウ)」と呼ばれる「ボタンザクラ」が、

「超めずらしい」
…なんて表現、新聞では超めずらしい。
どうしても、この超くだけた表現を使いたいのなら、「淡黄緑色」という超書き言葉をなんとかした方がいいと思います…。


さらに、この記事には御衣黄の花の説明として、

満開になると花心に紅色の緑が縦に浮き出す。

…とありますが、
「紅色の緑」(ベニイロノミドリ)
って何色なんでしょうか?


そして、これはすごい!と思ったのが、またしてもコラム「水脈」です。

火災予防で一番多いのが放火。

そりゃ「火災原因」の間違いだろ!
しかも、そこまで小田原市消防本部の火災予防推進活動についての文章なので、「火災予防で一番多いのが放火。」という一文を読むと、消防署の皆さんが火災予防のためにせっせと放火している姿が思い浮かんでしまいます。


2006年2月11日に創刊60周年を迎えた神静民報から、ますます目が離せません。

*1:月曜休刊です。

*2:ただし、火・水・木・金曜日のみの掲載らしいです。