どん底

書評シリーズその2。
実は、6月2日にめでたく誕生日を迎えまして、無事20歳になりました。
んで、永すぎた春さんから誕生日プレゼントとして頂いたのが、この本。
ゴーリキイ・作/中村白葉・訳『どん底』(岩波書店岩波文庫>/1936/asin:4003262727


誕生日プレゼントにこの題名の本っていうのが、なんとも秀逸でしょ。
内容ですが、これまでロシア文学というものにほとんど全く触れたことがなかったこともあり、最初はちょっと取っ付きにくい印象を受けました。ロシア人の人物名が頭に入らないので、セリフが誰のものか分からなかったりするし…。あ、これは戯曲なので。
それから、訳文が古い…。だって、チェスを「将棋」、トランプを「カルタ」に無理やり訳してるんですよ。


でも、読み進めていくと、登場人物がなかなかどん底で面白かったです。


あと、岩波文庫ってカバーの表紙のところに本の説明が載っているんですが、この本の説明にある「戯曲にはツァーリ圧制下,呻吟する民衆をつなぐ鎖の太さ重さがリアルに刻印されている。」ってのがどうも納得できないんですよね。
テキストだけ追うと、ツァーリ関係ないように思えるし、ここから必要以上に社会状況を読み込むのには、政治的な意図を感じてしまうのですが…。
むしろ僕の方が、社会状況を不当に無視した読み方なんですかねえ。