超時空最終預言/神の正体

書評シリーズその4。
前回、“上・下巻に分かれた本を読んだ記憶がなかった”なんてことを書きましたが、早速これを撤回しなければなりません。
というのも、あれを書いたあと、本棚から上・下巻に分かれた本を発見してしまったからです。


浅利幸彦・著『セザール・ノストラダムスの超時空最終預言』(徳間書店/1992/asin:419504992Xasin:4195049938


がそれです。


浅利幸彦はどちらかというとマイナーなオカルト思想家ですが、僕にとってその考えはかなり興味深いものがあり、去年の「文化複合論」期末試験の“現在の日本の大衆文化に含まれるグノーシス主義的なるものを挙げよ”という問題には、浅利思想の説明で答えたのでした。


「神としての記憶を甦らせて、神のもとへ帰ること」神との邂逅、そして和解と合体。そう、神への帰還こそ人類の、そしてあなたの人生の目的である。
(前掲書下巻231ページ)


なんて書いてあるんだから、これ濃厚にグノーシス的だな、と。


さて、せっかく思い出したということで、ブックオフで買ったまま放置していた浅利さんの第一作『神の正体』(時の経済社<ときのほん>/1985/asin:4924620106を読んでみました。
この時の思想は特にグノーシス的じゃないんですよね。
やけに論理的に書かれているくせに、トンデモない結論に行き着くのが、トンデモ本としての価値を高めています。そもそも、『神の正体』は、と学会・編『トンデモ本の逆襲』(asin:489691208X)に紹介されている本でして、僕が浅利幸彦を知ったのも、『トンデモ本の逆襲』によるのでした。


浅利思想についてちゃんと説明するのは骨が折れるからやめにします。ご自分で原典にあたって下さい。
ちなみに、試験で浅利思想を説明した「文化複合論」ですが、評価は「優」でした。『超時空最終預言』を読んでおいて良かったと思ったような、思わなかったような。