男子高校生と識者コメント

昨日は高校の同窓会に行ってきました。


母校の学食での開催だったため、当時の通学路で友人と会場に向かったのですが、その際に友人は、他にも同級生が歩いていないかと辺りを見回し、そしてこう言いました。
“そういえば女の子の顔を確かめてもしょうがないんだった。俺たち男子校だ。”


というわけで僕は、男子校で男子ばかりの青春時代を過ごした、生粋の男子高校生だったわけですが、そんな僕らには見逃せない記事が朝日新聞ウェブサイト「asahi.com」(http://www.asahi.com/)に載っています。

秋田の男子高生、なぜコート着ない 疑問ぶつけると…


3月に入っても寒い日が続き、10日はまとまった雪が降った秋田。しかし、街で見かける男子高校生は制服の上にコートを着ていない。「なぜ着ないの」。率直な疑問を彼らにぶつけてみた。
2月上旬の秋田駅。この日は朝から雪が断続的に降り続き、午後4時の気温は零下4度。目の前を帰宅途中の高校生が次々と通る。
女子生徒はほとんどが紺や黒のダッフルコートを着ているのに、男子生徒でコートを着ているのは20人に1人ぐらい。西仙北高校3年の門脇健君は、制服のブレザーの下に、肌着、カッターシャツ、セーター、寒いときはジャージーも着るという。コートを着ない理由を聞いてみると、「制服の上に着たらダサイっしょ」。


(中略)

WEB雑誌「ガンガンオンライン」(http://www.square-enix.com/jp/magazine/ganganonline/)で「男子高校生の日常」を連載している漫画家の山内泰延さん(29)は「女子の前で強がるのが男子高校生の特徴。『寒さなんて気にしないぜ』と思われたいんでしょう。辛いのが苦手なのに、カッコつけて料理にタバスコをかける心理と同じ」と話す。


(後略)(田中祐也)


ちょっと待って!何を血迷って山内さんに聞いちゃったですか?男子高校生の日常は、正直なところ男子高校生の日常を描いていませんぜ。なにしろ、第1話からして妹のスカートを勝手にはいちゃう話だから。
生粋の男子高校生だった僕だけど、妹のスカートを日常的にはおろか、生涯に一度だってはいたことがないです。
それを描いてる漫画家に、識者コメントみたいのを求めてもねえ…。


しかし、もともと識者コメントってのは信用ならないです。
たとえ、新聞社が識者からの回答の要旨を過不足なく正確に載せている*1と期待できるとしても、そもそも誰に識者コメントを求めるかは、新聞社が恣意的に決められるわけですから。
「街の声」とそんなに信頼度は変わらない気がしますし、権威らしきものをまとっているぶん、ちょっと嫌な感じです。


そう考えると、上に挙げた記事が、識者コメント付き記事のセルフパロディとして読めてきます。
恣意的に識者じゃない「識者」を選び、あまつさえ「料理にタバスコ」とかどーでもいいことを語らせるという…。


え?深読みのしすぎだって?
まあ、そうでしょうね。


男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)

男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)

*1:それだって往々にして怪しいようですが。