『活用自在 日本の新聞データブック』

活用自在 日本の新聞データブック


ずっと以前に市立図書館で借りたものの、返した後に著者もタイトルも出版社も忘れてしまって、その後探しだすことができなかった本を、先日ようやくブックオフで発見し、購入することができました。
戸田覚・編著『活用自在 日本の新聞データブック』(こう書房/1998/asin:476960646X。日本で発行されている新聞のデータを、総合紙から専門紙まで366紙ぶん掲載してあります。
専門紙のデータに最もページ数が使われておりまして、自動販売ニュース』『サッシタイムス』『全国鋲螺新聞』『週刊タイヤ新報』『醸界春秋商品情報』『日刊実業報知施肥特報』『食肉通信』…というふうに、紹介されている新聞の題号を並べてみるだけで面白いです。



ただ、いかんせんもう古い本なので(データは97年末〜98年春に収集されたもの)、すでになくなってしまった新聞が載っていたりします。
たとえば、「ファッション・繊維」のカテゴリで紹介されている『センイ・ジヤァナル』日本繊維新聞ですが、この大手2紙が昨年11月に相次いで休刊、発行元倒産に追い込まれたのは記憶に新しいところでありましょう。



このように情報が古くなっているにも関わらず、僕の知る限りでは、このデータブックの改訂版は出ていないようです。
その背景には、もちろん「ファッション・繊維」の大手2紙が休刊・破産となるような、新聞というメディア自体の規模の収縮があることは間違いないでしょう。
しかし、それだけが理由だとは思えない。はっきりいって、この本、ちょっと出来が悪いんです。


例えば、専門紙のチョイスにしたって、「経済・金融」カテゴリで日本証券新聞が出てくるのに、どうして『株式新聞』が出てこないのかとか、それに『ニッキン』(日本金融通信)が紹介されてないのはおかしいだろとか、色々言いたいことがありますし、紙面紹介も、たまたま送ってもらった号の見本紙を印象批評しているだけという感じ。


なんといっても驚くのは、北海道の地方紙の紹介として“北海タイムスが約19万部、北海道新聞が約12万部”としてしまっていることです。いやいや…ちょっとでも地方紙事情を知っている人なら、『北海道新聞』が道内最大であることは常識のはずでしょう。寝ぼけてるのかと。少なくとも、僕はラリってても間違えない自信があります。
さすがにこれについては、“『北海道新聞』は部数が121万部で北海道最大の新聞である”云々と書かれた訂正の紙が挟まっております。ケタを1つ間違えちゃったわけですね。まあでも、その間違いを見逃して、誤ったデータをもとに紹介文を書いちゃうあたり、新聞についてよく知らない人が書き飛ばした本なんだろうなあと感じてしまいます。
ついでに言っておくと、『北海タイムス』はこの本が出た98年の秋口に休刊、発行元倒産しました。


そんなわけなので、こういうデータブックを、今度は僕が新聞への深い愛をこめて作ってみたいと思うわけです。
どこかにこの企画を通してくれる出版社さんはありませんかねえ?